SR:FR-F2

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 フランスのGIAT社製ボルトアクション狙撃銃FR-F1の改良型。第二次大戦中、同国軍の主力歩兵銃だったMAS-36の末裔である。FR-F2とは
「Fusil à Répétition modèle F2(ボルトアクションライフルF2型)」の略で、1984年から配備が開始され、現在に至る。

 FR-F1からの主な改良点は、口径をフランス軍独自規格だった7.5mm×54弾から、NATO規格の7.62mm×51弾へ変更。
 銃身をフリーフローティングとし、ポリマー製のサーマルジャケットで大半を覆ったことである。
 口径の変更はNATO加盟によるもので、他加盟国との共同作戦での兵站上の必要性から。
 サーマルジャケットの追加は、太陽による熱での銃身の歪み防止による精度維持と、焼けた銃身から生じる陽炎を抑え、照準のさいに視界が遮られるのを防ぐのが目的である。

 本銃は、フランス陸軍や海兵隊、GIGN(フランス国家憲兵隊介入部隊)等でも採用されている。フランス陸軍も投入された1996年のコソボ紛争では、市外戦において、本銃を装備したフランス軍スナイパーが活躍した。現在もアフガニスタンの戦場で使用されている。

 外国への売り込みはFAMAS同様に成功しなかったが、フランス軍のみで使用しているということもあって、フランスの誇りとなっている。



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FR-F2使用弾_7.62mm NATO弾



種別 ボルトアクション
口径 7.5mm(FR F1)
7.62mm(FR F2)
銃身長 600mm
ライフリング 4条右回り
使用弾薬 7.5mm×54(FR F1)
7.62mm NATO弾(FR F2)
装弾数 10発(着脱式弾倉)
作動方式 ボルトアクション方式
全長 1138mm
重量 5125g(FR F1)
5100g(FR F2)
有効射程 800m







  • 最終更新:2012-08-23 00:36:30

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